広島県尾道〜向島間を航行する「福本渡船」が、2025年3月31日をもって渡船事業を廃止することがわかりました。
桟橋の老朽化や乗船客の減少、後継者不足で維持が困難と判断し、住民の海上交通を支えた歴史に幕を閉じます。
同渡船は、大林宣彦監督の「さびしんぼう」「ふたり」にも登場し、ロケ巡礼のファンも全国から訪れていました。
新尾道大橋が開通した1999年時点で、6航路あった渡船は市の第三セクター「おのみち渡し船」の2航路になります。
駅前渡船は、車などの乗船が出来ないため、車で渡船に乗るには尾道渡船(兼吉渡船)に乗らなければなりません。
尾道大橋で事故や交通規制になると、他に島から出る手段が限られ、大変な渋滞になると思われます。
「1円ポッポ」という愛称で呼ばれていて、料金が他の渡船より割安なため、学生や地元の人の交通手段として使われていました。
片道運賃が大人60円、小児30円。手荷物運賃として自転車10円、バイク20円が加算されます。
大人一人70円で自転車に乗ったまま乗船でき、バイクや原付きなら80円です。
車輌は普通車が100円、車の長さによって微妙に課金がかわりますが10円20円の違いです。運転手1名の運賃は含まれています。
助手席に子ども一人乗せていれば、小児30円追加で130円。大人2名の同乗者がいたら60円×2名で120円追加、合わせて220円です。
チケットの購入などはなく、船の中で料金の徴収をされます。このときは現金のみなので小銭の用意が必要です。
TVアニメ「かみちゅ!」やセガのゲーム「龍が如く6命の詩」の聖地としても知られています。
尾道を舞台にしたドラマなどには、必ずと行っていいほど登場していたので、廃止になるのは寂しい気持ちになります。
ここ数年は、昼の時間帯は船の航行は休み、朝と夕方の学生が通学するその時間だけで、それ以外で船に乗る人はほぼ駅前の渡船を利用していました。
私も何度も「福本渡船」を利用しましたが、初めて車で乗るときは大変緊張しました。
車に乗ったまま船に乗るのですから、揺れて飛沫がかかったり、すれ違うときに波がきます。
娘二人共、高校はこの渡船に毎日お世話になりました。定期を買って、自転車で学校まで通うのです。
海岸線を自転車で走るので、随分足が鍛えられたことでしょう。
尾道大橋を車でサァーっと通るより、観光やサイクリングに来る人は、渡船を利用しているので、これ以上渡し船がなくなることは本当に不便になります。
新しい店が開業する反面、廃止になったりする交通手段があったり・・・。
橋は有料から無料になって使う人が増えましたが、ぜひこれ以上渡船が廃止にならないことを願います。
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