2月22日、ニャーニャーニャーの日です。
あとから知りましたが、いろいろな所で猫に関する番組をしていたんですね。
なにか面白い映画はないものかと、アマゾンプライムで探していたら
「グスコーブドリの伝記」という映画がありました。
1994年にも東京テアトルから映画化されていますし、今回見た物は2012年、制作会社手塚プロダクションでした。
主人公たちのキャラデザインが「猫」をモチーフにしていて、ワーナー・ブラザース映画の配給で公開されています。
主人公 グスコーブドリ
ブドリは、イーハトーブの森に住んでいる木こりの息子です。
家族は木こりの父親、母親、妹の4人で平和に暮らしていました。
何年にも渡る冷害と飢饉で、家族とも別れ別れになってしまい、工場の労働者として雇われたり、農業に携わったのちクーボー博士に出会い学問の道に入ります。
課程の修了後火山局の技師となり、火山噴火の観測を行います。
ブドリが27歳の時、イーハトーブにまたしても深刻な冷害に見舞われます。
カルボナード火山を人工的に噴火させ、大量の炭酸ガスを放出させる。その温室効果によって、イーハトーブを救えないかと考えます。
しかし、飢饉を回避するために、その実行には誰か一人が噴火から逃げることが出来なかった。最後の一人として火山に残ったブドリは、火山を爆発させイーハトーブは冷害から救われます。
あらすじ
大正後期に活動した、宮沢賢治によって書かれた童話です。
イーハトーブとは、岩手県出身の宮沢賢治の造語で、賢治の心象世界にある理想郷を指す言葉です。
ブドリが11歳の時、冷害によって飢饉になり食料がほとんど無くなると、父親が家族に食料を残すために家を出ていきます。
母親も、後を追うようにやはり家を出てしまい、子どもたち二人が残されますが、妹の「ネリ」は人さらいにさらわれてしまいます。
「お腹が空いた」としきりに訴えて寝てしまうネリを見て「火垂るの墓」を思い出してしまいました。
節子のように、人さらいではなくネリは亡くなっていたのでは?
人さらいは、本当は死神だったのではないかと思ってしまいました。
人さらいを追いかけて行き、途中で倒れてしまいったブドリはてぐす工場を経営する男に声をかけられ工場で働きます。
翌年、工場が火山の噴火で全滅したため、工場を辞めて旅に出ます。
続いて「赤ひげ」のもとで住み込みで農作業の手伝いをします。
赤ひげは、あまり農作業についてちゃんとした知識があるわけではないので、変わりに勉強をさせ稲(オリザ)の病気はブドリが対処しています。
おかげで農作業が順調になっていきました。
その後干ばつが厳しくなったときには、農作業の経営が悪くなり、ブドリに暇を出してしまいます。
赤ひげの元を去ったブドリは、勉強をするためクーボー博士のもとを尋ね、そこから火山局で働くことを勧められます。
数年後、またかつてのような冷害、寒波がやってきて再び飢饉の可能性を知ったブドリが、火山を活性化して冷害を食い止める方法を思いつきます。
結果、自分が犠牲となって人工的に火山を爆発させて、街の危機を救います。
最後に
なんとなく見ていましたが、あとから宮沢賢治の作品と知って「銀河鉄道の夜」とは違った見方ができました。
原作「グスコーブドリの伝記」はブドリという少年が、過酷な環境の中でも、優しさや向上心を持ち続け、人々のために献身的に働き、犠牲になって飢饉を食い止めようとする一代記です。
はっきりと爆発に巻き込まれた描写がなかったので、曖昧ですが原作と映画の違いは仕方ありません。
「銀河鉄道の夜」と同様に、どちらも名作ですが、両作品は異なる視点から人間の営みや自己犠牲について考えさせられるもので、それぞれ独自の魅力があります。
両作品とも心に残り好みは個人によりますが、どれも素晴らしい作品なのは間違いないでしょう。
- 価格: 4271 円
- 楽天で詳細を見る
ランキング参加中です
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
スポンサーリンク