1978年に毎週日曜日の夜7時30分〜8時、フジテレビ系で放送されていた「ペリーヌ物語」
世界名作劇場の第4作です。第3作に「あらいぐまラスカル」やその後の5作に「赤毛のアン」があります。
ラスカルやアンも良かったのですが、意外とペリーヌ物語はそこまで話題にならないかもですが、だんだんと見ていて話に引き込まれていきます。
あらすじ
ペリーヌは母親と小さな村に逗留していて、そこで父親を亡くし埋葬を済ませたあと、父親の故郷を目指します。
ロバのパリカール、犬のバロン母親のマリと共に馬車で写真を取りながら旅をしていきます。写真を取りながら旅費を稼いでいますが、スイスを抜けてアルプス越えをしていたところ、無理がたたって母親が体調を崩してしまいます。フランスのパリ迄はたどり着きますが所持金も底をつき、馬車や写真道具、ロバのパリカールまで手放す羽目に。
しかし、母親のマリが倒れて「人から愛されるにはまず人を愛しなさい」と言い残して息を引き取ってしまいます。
その後、一人で目的地のマロクールに旅をして、祖父の経営する工場へトロッコ押しとして働き始めます。やがて、イギリス人技師の通訳として、ペリーヌが任されると工場の次期社長を狙う甥に嫌がらせをされます。
ですが、祖父のビルフランが雇った弁護士からペリーヌのことを知らされて、とうとう孫であることが分かりお互いに抱き合って喜びます。
堅物の祖父の心を、ペリーヌが解きほぐして行くのはとても良かったです。
登場人物たち
祖父ビルフラン
ペリーヌの祖父。視力を失っていて、ペリーヌの「目を手術したら良いです」との忠告で心を動かされます。
息子の結婚相手のマリに対して良くない印象を持っていることで、その子供にも関心がなかったです。
しかし、秘書として尽くすペリーヌが孫かもしれない、と仮説を立ててから孫だと知らされると自身の気持ちに変化が生まれます。
エドモン
ペリーヌの父
マリ
ペリーヌの母
パリカール
馬車を引くロバ
バロン
ペリーヌの飼っている犬。気まぐれな犬で工場に侵入していたずらをし、銃で打たれて怪我をします。
テオドール
ビルフランの甥、ペリーヌのいとこで次期社長の座を狙っていたが、失敗に終わります。
ファブリさん
工場の技師。ペリーヌが英語を話せることを工場長に教える。このことでペリーヌが秘書になる切っ掛けを作った人です。
ロザリー
ペリーヌの友達で、工場に勤めることを勧めてくれたおかげでビルフランとの接点ができます。
母と子のふたり旅
クロアチア、イタリア、スイス、フランスと馬車で旅をするのは大変で、女の二人旅は危険がいっぱいです。騙されたり、ライバルの写真師が出てきたり。
最後に
最終的には祖父のビルフランのところにたどり着き、孫であることを名乗り出ることができますが、もし、そうでなかったら…。孫と分かっても拒否されたらと思ったら、今までの苦労は何だったのかと、何のためにここまできたんだろうと思います。
工場の経営がうまく行かなくなって、経済的にも困っていたらきっと違う展開になっていたでしょう。つい、「そう、うまくいくはずがない」なんて悪い方向にも考えてしまいます。
ですが、子供向け番組なので困難の後は、ハッピーエンドで終わることが前提です。
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