
年齢を重ねると、「自分の最後はどうなるだろう」と考える時があります。
まだ元気でも、親の介護や身近な人の別れを経験すると、現実味を帯びてきます。
そんな時に読みたい本が、人生のしまい方(平方眞著)です。
在宅医療の現場に立つ医師が「人はどのように人生を終えるのか」を静かに語った本です。
延命よりも「その人らしさ」
本書の中心にあるのは、命の長さよりも「生活の質」を大切にすることです。
医療が進歩した現代では、人工呼吸器や胃ろうなどで命を長く保つことが可能になりました。
しかし著者は
「それは本当に、その人が望んだ生き方でしょうか?」
在宅医療の現場では、多くの人ができるだけ自然に・家族のそばで・苦痛を最小限にして、最後を迎えたいと思っています。
無理に命を伸ばすことよりも穏やかに生きること、その価値観に深く考えさせられます。
元気なうちに考えることの大切さ
本書で繰り返し語られるのは
「元気な今にこそ話し合うべき」というメッセージです。
突然の事故や病気になった時、本人の希望が分からなければ、家族は大きな決断を迫られます。
その選択で正しかったのか、迷うこともあります。
だからこそ、どこで最後を迎えたいか・どんな治療を望むのか・延命治療を望むのか、こうしたことを少しでも言葉にしておく、それが家族への思いやりです。
読書感想:終活は前向きな作業
正直にいうと「人生のしまい方」というタイトルを見た時、少し重たい印象がありました。ですが読むうちにその印象は大きく変わります。
この本は、「死」を怖がらせる本ではなく、むしろ今をどう生きるかを優しく問い直す本です。
50代、60代はこれからの時間をどう使うかを考え、「まだ先のこと」と思わず立ち止まって自分の希望を整理してみる必要があります。
そうすることで、漠然とした不安が少しずつ形になり、「自分で選べる」という安心感に変わっていきます。
この本から学べること
- 最期は特別なものではなく、人生の延長線上にある
- 延命より「その人らしさ」が大切
- 希望を伝えることは、家族への贈り物
終活とは「終わりの準備」ではなく、より良く生きるための整理整頓なのだと教えてくれます。
最後に:まとめ
「人生のしまい方」は不安を煽る本ではありません。「あなたはどう生きたいですか」と問いかけてくる本です。
何かを増やすより、余計な迷いを減らしていく時期かもしれません。
元気な今のうちに、自分の考えや希望を家族と話し合い、これからの時間を丁寧に生きる、そんなきっかけになる本です。
先のAさんのように病気が発覚して、家族の協力が得られない、残った子供のことを頼もうにも心配。配偶者より、子供にこの先どう過ごしていってほしいか・・・、そんなことを考えます。
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