
物欲がずいぶん静かになったという記事を書きました。
その続きのような話です。なぜ欲しくなくなったのか、自分でも不思議だったのですが、ようやく腑に落ちました。
今の自分には、それ以上にハマるものがあったからなのです。
娘が買ってくるもの
私が服を買わなくても、娘が買ってきます。そして服のほかに、もうひとつ増えていくものがあります。
クレーンゲームの景品です。
最近は10円や20円からできるものもあるそうで、ちょっとした時間つぶしにちょうどいいのだとか。子どもから大人まで夢中になると聞きます。ガチャガチャも同じで、欲しいものが出るまで何度も回してしまう。
メルカリでコンプリートされたものを、わざわざ買うこともあります。
気づけば、ぬいぐるみや小物が少しずつたまっていきます。コレクションになってしまうのですね。
その場は「やったー」でも、後が大変
先日、娘と広島市内に出かけたときも、クレーンゲームで大きなぬいぐるみをゲットしました。
取れた瞬間は、二人で思わず声を上げたものです。持って帰るのは大変でしたが、それも含めていい思い出になりました。
……ただ、正直に言うと、そのあとが大変なのです。
大きなぬいぐるみは、置き場所を取ります。小さなものも、少しずつ少しずつ増えていく。気づけば部屋の一角が景品だらけ、ということになります。
メルカリに出しても、なかなか売れません
「それなら売ってしまおう」と、メルカリに出してみたこともあります。ところが、これがなかなか売れないのです。
- 同じ景品がたくさん出回っていて値段が安くなっている(人気のものほど、みんなが取っています)
- 大きいものは送料が高くつくので、売値と見合いません
- そもそも競争相手が多く、手間に見合わないことも
結局、家に残り続けることになります。
そして、埃をかぶるのです
もうひとつ、地味に困るのがこれです。
置いているだけで、ぬいぐるみは埃をかぶります。かといって捨てるのは気が引けますし、洗うのもひと苦労。大きいものは洗濯機にも入りませんし、干す場所もありません。
飾っているつもりが、だんだん「掃除しなければいけないもの」に変わっていくのですね。埃がたまりやすく、衛生面でも気になるところです。
取れた日の「やったー」から、ずいぶん遠いところまで来てしまいました😅
その場は「やったー」でも、後になって困る。楽しい思い出と、片付かない現実。この両方があるのが正直なところです。
結局、家に残り続けることになります。その場は「やったー」でも、後になって困る。楽しい思い出と、片付かない現実。この両方があるのが正直なところです。
10年前は、私もそうでした
娘のことを言えた義理ではありません。10年ほど前には、私にもそういう時期がありました。
あれは「何が出るかわからない」から楽しいのですよね。取れるかもしれない、欲しいものが出るかもしれない。その期待そのものが楽しい。
しかも1回100円。「これくらいなら」と思える金額なのが、うまくできています。だから、つい、もう1回となってしまう。
そして取れた瞬間がいちばん嬉しくて、持ち帰った景品は家に積まれていく。今思えば、そういう繰り返しでした。
今は、回す気がなくなりました
ところが今は、100円や200円のガチャでも、回そうという気持ちになりません。
お金が惜しいわけではありません。我慢しているわけでもないのです。ただ、気持ちが動かなくなりました。
なぜだろうと考えていたのですが、理由がわかりました。
今ハマっているのは、AIです
今、私がいちばん面白いと感じているのは、AIを使って何かを作ることです。
ブログの記事を書いたり、記事に使う絵を作ってもらったり、わからないことを相談したり。パソコンに向かっている時間が、いちばん楽しいのです。
60代でAIにはまっているというと、驚かれるかもしれません。でも、使ってみると本当に面白いのです。わからないことを聞けば教えてくれますし、こちらの考えを整理するのも手伝ってくれます。
そうして記事ができあがると、ちょっとした達成感があります。この楽しさを知ってしまうと、ガチャを回している場合ではなくなった、というのが正直なところです。
「買う楽しみ」と「作る楽しみ」
ふたつを並べてみると、ずいぶん違います。
| 買う楽しみ | 作る楽しみ | |
|---|---|---|
| お金 | 毎回かかる | ほとんどかからない |
| 残るもの | 物が増える | 作ったものが積み上がる |
| 楽しみの時間 | 手に入れた瞬間 | 作っている間ずっと |
買う楽しみが悪いとは思いません。欲しいものを手に入れる喜びは、確かにあります。
ただ私の場合、自分で作ってみたい気持ちのほうが勝ってきたのです。記事は消えませんし、書いたものは残ります。減るどころか、少しずつ増えていく。そこが性に合っているのだと思います。
物欲が減った、本当の理由
そう考えると、物欲が減ったというのは、少し違うのかもしれません。
欲しい気持ちがなくなったのではなく、面白いと感じるものが移っただけなのですね。
我慢して節約しているのなら、いつか反動が来ます。でも、もっと面白いことを見つけてしまったのなら、わざわざ戻る理由がありません。これは節約よりずっと強い気がします。
娘にも、いつかそういう時期が来るのでしょう
娘のクレーンゲームも、きっと今の年代の楽しみなのだと思います。10年前の私がそうだったように。
無理にやめさせる気はありません。いつか自然と、別の面白いことを見つけるかもしれませんし、見つけないかもしれません。それはその人の人生ですから。
ただ、年を重ねてから「これが面白い」と思えるものに出会えたのは、幸運だったと思っています。還暦を過ぎてから新しいことにはまるとは、自分でも思っていませんでした。
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